グランツールせとうち2016

グランツールせとうち当日の朝。
民宿の屋根に打ちつける雨音で目を覚まします。
tenki.jpでは9時以降回復する予報。
スタートの向島運動公園まで自走を考えていたのですが、無理せずカミさんに送ってもらうことにしました。
 
民宿の方に無理をいって作っていただいたおにぎりと、前日に買った”ねじパン”を胃袋に流し込み補給は完了。
車に乗り込もうとすると、そこそこの雨量を確認。
 
会場はすごい人でした。
こんな人数の中で走るのは私自身初めてのような気がします。
 
戦場カメラマンの渡辺陽一さんのかけ声とともに140㎞コースの方からスタートです。 
少し不安そうなジュニアを連れて110㎞コースの列に並びます。
この時点でなんと晴れ間が!
気温も上がり、ウィンドブレーカーを着ていると少し暑く感じ始めたので思い切って脱ぐことに。

 

そうこうしている間に110㎞スタート。
運動公園の坂を軽快に下りますが、当然ジュニアの速度に合わせているのでそれなりに。
私はジュニアの後方につき、安全確認とともに、速い方には抜いてもらうようにお願いします。

路面はウェット。

路肩に水たまりができて飛沫をあげます。
ブレーキが利きにくくなるので車間と、前方をしっかり見ることに注意するよう声をかけます。
 

自動車道と軽車両,歩行者道とが二段階構造になっている橋です。
「高っ!」
と、驚いたのもつかの間、私ほど怖がることは全くありませんでした。
 
第1AS<万田発酵株式会社>に到着です。
スポーツドリンクとどら焼きで補給。

ここまで来ると天候も回復し、暑さがジュニアを襲い始めます。
水分補給をしっかりとさせ、再出発。
 
生口大橋で記念撮影。

他の参加者さんに撮影を手伝っていただきました。
 
ここからは日差しに加えて風も強くなってきました。
ジュニアのウィンドブレーカーは脱いでも収納ができず、前を開放して走るほかありません。
そこに襲う強風。
ジュニアの体力を奪い、心をへし折っていきます。
「あー!もー!!」
声を荒げ始めます。
少し涙声のようだったのでDNFを勧めます。
それだけ強い風だったんですよね。
「それ(DNF)は嫌だけど。風が…。」
と、もう少し様子を見ることにしました。
 
多々羅大橋を目の前にして休憩を入れました。

完走は難しいかな?と思い始めました。
まだ全行程の3分の1ほどしか走っていないのに、この先、強風の中走れないかも…と、いろいろと考えていると広島放送の方からインタビューの依頼を受けました。
残念ながら放送は広島限定のようですが、
「一言意気込みを」とレポーターの方に振られ、
「弱音は吐かないように頑張ります。」
とジュニア。
その言葉を聞き、DNFは見送ることにしました。
ちょっと泣きそうになりました。
 
ジュニアの気持ちを上げようと多々羅大橋の”鳴き竜”を体験させます。

爆風で自転車が飛びそうになる中、予想通り興奮していました。
実際、橋の上の強風で前輪が浮き、リタイアされた方もあったとか…。
 
多々羅大橋を渡り、第2AS<多々羅しまなみ公園>で弁当タイム。
強風で砂利入り弁当に。
空腹感はなかったのですが、半ば無理やりにいただいた麦茶とともに胃袋に流し込みます。
 
安定の”サイクリストの聖地”で久しぶりの記念撮影

ジュニア、疲れて立てません。
 
ASから大三島橋を渡る間もかなりの強風でしたが、折り返しの伯方島に下りるとジュニアが押し戻されるレベルまで強さが増しました。

 
第3AS<伯方S・Cパーク>に到着するも、片付けをされている段階でした。
制限時間超過でショートカットを指示されるのを覚悟しましたが、特にそういったことなく、通常の伯方島外周りコースを走ります。
 
しかし、一桁台の速度で走るのがやっとでした。
前を引こうにも付いてこれるだけの体力と気力がなくなっていました。
それでも進むことを止めようとしませんでしたが、どんどんと後続に追い抜かれ、気が付けば私たち二人だけが走っているという心折れやすい状況になっていました。
さらに島ということでアップダウンが多く、ジュニアの足を容赦なく奪っていきます。
 
とある神社前で数名の方が休憩されていたので便乗することにしました。

せめてウィンドブレーカーが脱げたら…と、申し訳ない気持ちになります。
私にできることといえばマッサージと補給くらい。
下腿三頭筋と前脛骨筋、大腿四頭筋が固くなり、痛みを生じていました。
「いける?」と聞くと、
「うん、大丈夫!」
少し元気を取り戻したようです。
 
程なく風向きが変わり、追い風(神風)に!
ここでジュニアにフロントギア(いままでインナーのみ)をアウターにするよう指示。
一桁台から一気に30㎞/hオーバーの速度で伯方島を抜けます。
 
折り返しは神風のおかげでジュニアも息を吹き返し、

生口島の第4ASでもある<瀬戸田高校>まであっという間に走ります。 

 

ボランティアの女子高生たち、レモンかぶってますw

あ、先生もかぶってましたww
 
ここでカミさんたちと合流し、ジュニアのウィンドブレーカーを回収してもらいます。
 
母親の顔を見て、若干ジュニアのペースが上がったような…w
一気に因島の万田発酵株式会社ASまで走ります。
補給もそこそこにジュニアから、
「行こうで!」
と。
うん、これならゴールまで走り切れるはずと確信。
 
ちょっと因島大橋手前の坂で苦戦。

大人でも100㎞ほど走った状態でこの坂は嫌気がさすと思われますが、黙々と上ります。

橋では大腿部を叩いて気合を入れます。
 
もうゴールは近い。

向島運動公園前もダラッとした上りがしばらく続きます。
「えぇー…」
と弱音を吐きそうになりましたが、グッと我慢。
足を着きそうになると、歩道と車道の間にあるブロック(歩車道境界ブロックという名前なんですね)を蹴って体勢を立て直します。
意地でも足は着かないという意志の表れのように思いました。
 
そして…

無事110㎞を走り切りました!!
 
大人でも苦戦する、あの風の中、しかも100㎞オーバーをよく走り切りました!
親バカと言われていいです。
正面切って褒めちぎることは恥ずかしくてできないので、ここでは言わせていただきたい。
「お前はすごい!!」と。
 
帰りの車中では、いつものわがままジュニアに戻っていましたが、今回のライドが何かを感じ取ってもらえる出来事として、胸に残ると嬉しいなぁと思いました。
 
 また走りに行こう。
 
 
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